羊の書斎 ~ 晴耕雨読 ~

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2024年・御嶽山・山小屋一泊・その1

今年も毎年恒例の御嶽山に登ってきました!

かれこれ15年以上続けている夏山登山です。毎年うつろいゆくメンバーの近況、自分の体力、御嶽山の風景を感じながらの登山でした。

 

行程は別で残してあるので、この記事は写真をぺたぺた張っていこうと思います~

 

行動記録はこちら↓

hituzinoshosai.hatenablog.com

 

 

登山開始まで

 

前日にせっせと準備を始めている所から、登山開始までになります。

 

登山靴、服、ザックに入れる荷物達。あと2L+500mlの水が入ります。

小物セット。耳栓、最重要アイテムです!同伴者のいびきがすごいので。。

当日は早起きして、着替えて顔を洗ったら荷物を積み込んですぐに出発。朝食は前日にパン、おにぎり、カロリーメイト買っておいたので、運転しながらの朝食です。

 

前日に準備した懐メロ音源でテンションマックスのまま、高速道路→日の出→御嶽山のふもとまで一直線。Do As、やっぱり良いですね~。

 

入山前に川沿いのおんたけ神社でお参りします。ここの手水をプラティパスに給水。

川沿いにある神社。手水がありますが、冷たくて柔らかくておいしい水です。

給水を終えたら階段を上ってお参りに行きます。石積みの階段は高さも奥行きもバラバラで、ところどころ欠けてたりして上りにくい。毎年体力の衰えを一番最初に確認するところですw

階段を上り切って、振り返るとこんな感じ。すでに太ももプルプル。。

登り切ったら、山の神様に登山の無事を祈ります。

静かなところです。無事に下山できますように。

20分ほど山道を走っておんたけロープウェイふもと駅のセンターに到着。涼しくて静か。鳥の鳴き声と風の音しかしません。車の音が聞こえないというのはこんなにも静かなんですね。

 

それにしても空(雲?)が近い。

正面がセンターハウス。左奥の山肌にロープウェイがちらりと見えます。

後ろはこんな感じ。車はガラガラで人の気配もまばら。セミも鳴いていない。

 

待ち合わせ時間より一時間早く到着したらんぷ。人数分のロープウェイチケットの購入と、登山届の記入のために早速センターハウスへ入ります。

 

センターハウス入って左手の壁。なんだか壁が賑やか。

安い。家庭菜園が趣味なので、地元とれたて野菜の販売が気になる、、帰りに買おう。

チケット売り場横には山頂駅のカフェの看板。おいしそう。

売店にはお土産が。シャツが気になる~

毎年にぎやかになってゆくセンターハウス。人手も今までで一番多かったように感じました。登山客もそうですが、ロープウェイでちょっと上まで行くくらいの軽装のハイカーのような方も半分くらいいました。にぎわっているようで何よりです!

 

2Fの方へ行くと、壁一面の風車。雰囲気はうって変わって厳かな雰囲気。奥の方にポツンと献花台がありました。

 

まだ噴火の名残が残る御嶽山。噴火の一週間前にちょうど登っていたらんぷ。人生なんて、こういう紙一重の連続なのでしょう。安らかにお眠りください。

2Fは1Fのにぎやかな感じとはうって変わって、誰もいなくて静か。壁一面の風車です。

2Fには献花台が。チョコをお供えして手を合わせてきました。

センターハウスを抜けるとロープウェイの駅。毎年斜面いっぱいに植えられているお花畑ですが、今年はハウス出口のわきで工事が行われているようで花畑の規模は小さかったです。

チケットを買ってセンターハウスを通り抜けると、ふもと駅とお花畑。

さて、センターハウスの探検と人数分のロープウェイチケット購入を終えたので、登山計画の作成をします。ハウス入ってすぐ右手にある登山情報コーナー。登山道の交通情報や噴火警報などの情報があります。

噴火危険レベルは1。問題ありませんね。噴火の一週間前は山頂の火口付近からモクモクと硫黄の匂いのする煙が立ち上っていました。

次は登山ルートの確認。三ノ池から女人堂のトラバースが通れなくなっているようです。チケット売り場の方に聞いてみると、もともと毎年雪解けで崩れることが多く整備の欠かせない道だそうです。噴火以降整備頻度が落ちたり、そもそも簡易的な橋の様な足場など、復旧に時間とお金と人手がかかるようなところもあるので、いつ通れるようになるかはわからないとのことでした。

 

また、山頂までの道はヘルメット着用義務。実際には半数以上はヘルメット着用されていました。計画していた山頂のお鉢巡りは、立ち入り禁止のルートに。実際に登ってわかったのですが、火山灰だらけで歩けるような道ではなさそうでした。。

青線一日目行程、黒線二日目行程。7/1~10/16は山頂ルートの規制緩和が行われています。ヘルメットをかぶって通行可能です。

三ノ池~女人堂のトラバース(横道)にある足場。2010年の動画キャプチャですが、ワイヤーで補強されています。毎年どこかが手入れされていたのですが、今年は無事なのか?

メンバーの連絡先や住所など聞きながら登山届を記入し、気が付けばあっという間に集合時間になりました。

 

登山開始

 

4名で合流して早速ロープウェイに乗ります。ロープウェイの中では近況報告の時間です。らんぷは去年から体重+3kg。在宅勤務と子供のお残しご飯を食べる係のせいで、全身なまり切っています。怪我無く無事に帰ってこられるのか💦

 

ロープウェイ山頂駅。涼しい!

ぼちぼち登り始めます。このルートの登山で一番きついのが、ロープウェイを降りてから女人堂(8合目)までの道です。湿った森のなか、足場は悪く、薄くなった空気を必死に吸いながら汗だくになって黙々と歩を進めます。

眼鏡が曇る湿度。涼しいけど風通しは悪く体感温度はエグイ。足場は悪くぬかるみも多々あり。木のステップは湿った苔に注意。高地に体も慣れていないので、心臓が早鐘を打ちっぱなしです。

行者一行とすれ違い。最近の行者は靴やザックも新しいものを使っているようです。高齢になっても元気に山に登る気概、見習いたいです。

木々の切れ目が見えるとふっと涼しい風が通り過ぎます。

登ること一時間半、ようやく8合目の「女人堂」へ到着しました。ここで大休憩と昼食をとります。今年は火器を持ち込んでカップラーメンを食べました!

 

御嶽山山岳信仰の山なのですが、かつて女性はここまでしか入山が許されていなかったらしいです。それが名前の由来とか。

 

ここを境に山の風景はガラリと変化します。

 

女人堂到着。お金を払って休憩、宿泊、飲食、トイレ可能です。

自然の中の食事は基本的においしい!カップ麺の塩味が体にしみわたります。

女人堂の裏にある広場。道の分岐になっています。右が三ノ池トラバース、今年は通行止めです。今年は左に行きました。鳥居や仏像、独特な雰囲気が強くなってきます。

30分ほど休憩をしたら出発。ここから先は森林限界を超えるため、背丈かそれ以下の低木が主な植物となります。見晴らしはよく視界は開け、風も強く別世界です。

登り始めは大きく丸い石のがれ場。背の高い木はなく、見晴らしいいです。

5分ほど登って女人堂を見下ろす。ちょうど雲の高さと同じくらい。

女人堂から5分ほど登ると少し開けたところがあり、仏像がたくさんあります。まさに信仰の山。思わず写真を撮りまくってしまうらんぷです。

ちょっとした広場

錆びた仏像

 

新しい仏像

年季の入った2体の仏像

最近(5~6年前?)建った碑石

さらに上った先にも仏像

胸の高さくらいのハイマツが一面に生えています。今年は会えませんでしたが、ライチョウがこの林の中から不意に出てくることがあります。

ハイマツの合間を上り続けること40分、ハイマツはなくなりガレ場に入りました。ここ以降は視界を遮るものがなく、登っていて気持ちがいいです。ただし、足元は火山の噴石由来のじゃりじゃりしたガレだらけなので滑らないように注意です。

斜度もきつく砂利の足場は良く滑ります。ちょうど目の前を雲が通り過ぎる写真です。

今日の宿、「石室山荘」が見えてきました。宿の前には20分ほどの急な岩場があります。ここまで結構長く歩いているので、山荘を見上げるといつも心が折れそうになります、、

急な岩場の先にある「石室山荘」

早速登り始めます。写真だとわかりにくいですが、かなりの傾斜。

振り返ると雲が通り過ぎていました。一気に高度が上がり視界が開けるので、登っていて楽しいです。クライマーズハイです。

石室山荘到着です!

登り始めから4時間、ようやく石室山荘に到着しました!

山荘に入るとたくさんのストーブ。朝晩は寒いのでしょう。

朝晩につけるストーブ。御嶽教(?)の行者たちの宿泊所には御嶽神社の分社?みたいなのが置かれています。

宿泊は二階。一階の広間は食事と休憩を行う場所。行者の団体が来たとき(百人近く)は、一階の通路に板を渡してみんなで仮眠をとるらしいです。修行なので。

 

そして二階からの眺めは最高です。

宿泊個室は二階。二重窓になっており、廊下からの眺めは抜群です。

窓からの景色1

窓からの景色2

 

寝床は個室4人の貸し切りでした。部屋にも分社が。

部屋で一息ついて、室内着に着替えました。明日の水の給水や、行動食パーティー、ゴロゴロして仮眠をとったら17:30に夕食の時間です。夕食は一階の広間にて。

ストーブも点火。半袖長ズボンで肌寒いくらい。

暖かいご飯とみそ汁とお茶が心と体に沁みました。

夕飯後、日の入りまで時間があったのでちょっと山小屋の中を探検しました。

古いランタン発見。現役とのこと。発電機使うにもガソリンが必要なので、明かりは灯油ランタンも現役で使われているようです。

窓辺にもランタン

外を見ると奥にヘリポート。物資の運搬のため結構頻繁にヘリを見ます。

足元には火山灰。噴火翌年の登山ではいたるところがこの灰で真っ白になっていました。水を含むと泥のようになり、自衛隊の捜索活動でも手を焼いたと聞きました。

その後は日の入りを見ながら、消灯の20:00まで、日本酒とさきいかとチョコで談笑にふけりました。

 

その2に続きます。。

夕日の写真はこれだけ。長い一日でした、、

続きはこちら↓

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