羊の書斎

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【読書レビュー】永遠の0 ☆5.0

この本は、原作信者のらんぷには珍しく、Amazonプライムで先に映画を観てからの購読になります。映画を観て猛烈色々に感動!これは原作で楽しまねば損だ、と思いAmazonでクリック♪

やはり小説の方が情報量が多く、心理描写も細かで、登場人物により感情移入ができ、物語に没頭出来ました。著者は百田尚樹さんです。初めて知りましたが、小説本は、オリコン本ランキングで史上初となる400万部を突破した、みたいです(wiki参照)!

話のあらすじは、主人公が、特攻隊として戦死した祖父の、生前の足取りを探す形で進んでゆきます。わずかな情報を頼りに、当時の祖父を知る人を訪ねてゆく主人公。祖父の事を「卑怯者」「臆病者」という人、「凄腕のエースパイロット」「優しい教官」という人、話を聞くたびに、だんだんと祖父の本当の姿が見えてきます。祖父「宮部久蔵」を、特攻に駆り立てたものはなんなのか。その姿が明らかになった時、男泣きが止まりません。宮部久蔵の優しさと強さ。最後には特攻隊員として出陣するのだけれど、その思いたるや、、

涙無くしては読めない作品です。 何度もページをめくる手が止まりました。涙で読みすすめられなくなって。。

戦争を知らない世代の人達は、それは異常事態で自分に関係のない「昔の人が起こした愚かな争い事」くらいに認識している人が多いと思います。

しかし、その時代に生きた人達もまた同じ日本人。愛する妻のため、子供のため、子供達が生きていくであろう今後の日本のため、悩み、葛藤し、全てわかった上でも必死に戦う姿が胸を打ちます。将来のある若者たちに、死にに行くように飛行機の操作を教える宮部久蔵の心中は想像もできません。

なぜこのような戦争が始まり、負けたのか、知らなかったことが多く、歴史の教科書としても興味深く読めました。日本人ならば1度は読む価値のある1冊です!

~ちなみに、ここからは独り言です~

映画ではラストシーンがとてもかっこよかったです!宮部は最後の特攻を見事に成功させるのですが、豆知識。迎撃をするアメリカ兵が、「なんだアイツは!弾が当たらないぞ!」っていうシーンがあるのですが、宮部は高等なテクニックで、零戦を横に滑らせながら飛んでいるんですよね。飛行機が飛んでゆく方向と、飛行機の向きが違うので、飛行機の向きから進行方向を予測して狙っても弾が当たらないという事なんです!

ぜひ、感想などあればコメントお待ちしております!