羊の書斎

お気に入りの本のレビューをメインにやっております。ごゆっくりどうぞ~

メンタルクリニック受診 その2

昨日からの続きになります。初めから読めれる方はこちらからどうぞ。

 

hituzinoshosai.hatenablog.com

 

 

休職中の過ごし方~一か月目~

 

次の日からは会社から完全に距離を取るようにいわれました。職場からの連絡は一切なく、こっちからも会社には極力かかわらないように説明されました。

 

ストレスの原因がはっきりしているならば、まずはそれを取り除く。当たり前のことですね。

 

休職に入った一か月目は、食事、トイレ、簡単な家事、子供の送迎と世話、それ以外の時間は、10分でも隙間時間があれば常に寝続けてました。

 

休職になったら撮り貯めたアニメ見て、バイクでツーリングに行って、映画館や、本も好きなだけ読める!と思っていましたが、最初の一か月は「寝る」、ただそれだけでした。その時ようやく、自分はすでに限界を超えていたのだと、自分の置かれている状況を理解することができました。

 

どこか他人事のような感覚です。電池切れ、という表現がしっくりきます。。

 

休職中の過ごし方~その後~

 

一か月毎に信頼できる別の上司と面談を行い、自身の経過報告と、会社からの見舞金をもらいました。組織変更の多い会社なので、そういった情報もその上司から都度聞いていました。

 

メンタルクリニックには隔週で通い続け、診察と薬の処方を受け、帰りにドーナツを買って食べていました。

 

あと、近所にある温泉には毎週必ず通っていました。家にいると家事、育児に参加せざるを得ず、他の時間を過ごしてもどこか会社のことを考えていたりしたのですが、温泉に入っているときだけはリラックスできていたように思えます。

 

多分、色々な人がたくさんいて落ち着くのだと思います。何も強制されない。でも、湯に浸かるという「居場所」がそこにあるから。。

 


湯気で物の輪郭はあやふやで、広い空間が反響する音で満たされている。

 

会社への恨みつらみ、若干の後ろめたさ、

 

自分はギリギリで助かったが、セーフティーネットにかからなかった人はどうなってしまうのか、

 

その差はどこにあったのか、

 

復職する先はあるのか、

 

またあの職場でまたやっていけるのか、

 

家族はどうなるのか、

 

復職した後に再発しないのか、

 


とりとめのないことを、ぼんやりと考えていました。いろいろなことが浮かんでは消え、気が付くとうたた寝して、浴槽に水没してハッ!と目を覚ます。その繰り返しでした。

 

ただ自分と向き合うだけの時間、という意味では良い習慣だったと思います。家族がいて、最低限の規則正しい生活を続けられたことも、復職の助けになったかもしれません。

 

あと、会社から渡された「心が晴れるノート」という、認知療法のワークブックを使い続けていました。

 

いつまでこの状態が続くのか。復職して働き続けられるのか。自分を変えるために、何かしなければいけないのではないだろうか。そんなことを考え続けていた時期です。

 

休職中は何をどう過ごしていいかよくわからず、結構戸惑いました。

 

今振り返って思うことは、ただ自分に向き合って、心おきなくやりたいことは全部やる。そして病院には必ず通う。ただこれだけだと思います。

 

普段はそんな経験ないと思いますが、やりたいこと何でもやればいいという環境に置かれても、ひと月もあれば案外、全部すんでしまうと思います。

 

Amazonプライムも朝から晩までみても2週間で飽きてしまいました。。

 

休職中の過ごし方~復職に向けて~

 

当初とりあえず3か月様子見ましょう、とはじまった休職も復職の動きが何もないまま3か月が過ぎてしまいました。

 

妻や友人に相談して、休職があまり長引くと復職するのが難しくなる、再発の可能性が上がる、との話を聞いていたので、自分では少し迷ったところもあったのですが、具体的に復職について考えるようになりました。

 

まずは、かかりつけの精神科の先生に、復職に向けて何もしなくてよいのかという不安を打ち明けると、復職可能な状態か判断を行うのは会社の精神科医とのことだったので、そちらの先生から宿題?というか、カラーリズム表という生活パターンの記入を進められ、記入し始めました。

 

日中8時間は、なにかしらの活動を行い、アウトプットを出すことを言われたので、仕事の時間帯に合わせて、図書館や、喫茶店に行っては、本を読んだり、ワークブックを行ったりして、休職についての振り返りや、今後の心構えなど、アウトプットの作成を行いました。

 

復職には、精神科医による、「復職可能の判断」の書簡が必要とのことでした。判断の基準は、おそらく先生それぞれなのではないかと思います。

 

そしてその後、3か月ほどそんな生活を続けて、復職の運びとなりました。

 

他には、クリニック主催の研修会へ参加するという選択肢もありましたが、子供の送迎がネックとなるため、そちらは選びませんでした。

 

今思うと、ライフ・ワークバランスの両立を行う能力がないと復職できないという判断だったのだと思います。適応障害の原因がそこなので。

 

妻としては何もせずに家にいる夫を見れば、家事・育児を手伝ってくれ、と言いたくもなるでしょう。しかし、家事を分担してしまえば、復職後は仕事の時間を十分に取れないということなので、妻の理解と協力の取り付け、スケジュールのマネジメント能力などを見られていたのだと思います。

 

ことあるごとに、妻と家事の調整を行いました。

 

復職後も産業医の面談、メンタルクリニックへの通院を条件に、ワイフワークバランスを見ながら、時短勤務への変更も視野に入れるという判断のもと、無事に職場への復帰を果たしました。

 

気が付けばあっという間に、6か月が過ぎていました。

 

長文すみません、また明日につづきます。次が最後の予定です。